理系流ボイストレーニングの締めくくりとして、発声時のリラックス呼吸を、考えてみましょう。ここではイメージ力を高めるため参考図の添付は省きます。
ヒント❶ これまで、色々な参考図(2022/03/16、2022/03/30、2022/05/04 等)で示してきた実線部は、リラックスラインそのものです。
【詳しい説明】
リラックスの視点から見ると、実線部をリラックス出来れば、参考図全体がリラックス状態になります。従って、実線部が交差している特異点のリラックスは、全体を効率的にリラックスさせる事になります。例えば、尾骶骨・横隔膜中心点・へそetcが効果的なリラックスポイントの急所となりますね。
ヒント❷ 理解を深めるために以前に使った参考図を身体に当てはめて、現実のボイストレーニングを始めてみましょう。具体的な身体ボイストレーニングは、ファジイ(あいまいさ)を優先したほうが効果的な発声につながります。
【詳しい説明】
つかみどころの無い、息(i)は電子( e )と酷似しています。両者とも抵抗成分によって初めてパワーが発生します。ボイストレーニングでは息(i)の吸い込みにより抵抗の強弱をつけます。発声のメインは吐く息(i)ですが、吐く時も、吸うときもリラックスが必須です。
「吐く息は主にへそ近辺」、「吸う息は主に尾骶骨近辺」のリラックス意識で、あいまいなボイスコントロールをじわーっと完成させましょう。
あいまいさを持った手順で進めることで、発声の本質が見えてくると思います。力みが1つでも入った時は、やりなおしましょうね。
ヒント❸ 一般的にあらゆる動作の始動は、力を入れる動作から始めますが、発声は筋力を緩める動作から始まります。
【詳しい説明】
力を抜く動作のクセがつく迄は、意識トレーニングが必要です。
呼吸筋も筋力の1つですが、限りなく小さく使うことの出来る筋力ですから、小声発声を心がけると容易にクセを付けることが出来ますよ。その他の身体筋力を緩めるのは、慣れるまで、難しく感じるかも知れません。
あらゆる動作の始動は、力を入れることから始めますが、発声は筋力を緩める動作から始めます。つまり今までの動作の開始とは180度の発想の転換をめざして、意識力を高めて下さいね。リラックス操作が身に付けば、楽で余裕ある豊かな日常生活に代わり始めますよ!
このあたりのレベルが身に付いた人なら、「カラオケDAM」の Ai採点で95点に手が届き始めるのでは?特にAi感性得点がぐ~んと伸びますよ!
この理系流ボイトレに関する一連のブログは、一旦ここで閉じたいと思います。
今後は息 i を電子 e に置き換える事で、半導体・ナノ集積回路・デジタル化・高性能電池・抵抗器・コンデンサetcを視野に入れた身体発声素子最小化によるエコ動作の可能性に迫りたいと考えております。
この先の安定ボイスブログをお楽しみにね!