イチョウ葉チップ(その3)前回は胸部での骨振動でした。
今回は、参考図のように、腹部を左横から見た側面図で見ていきます。
胸部空間に吸い込まれた息は、さらに吸い続けると、参考図のチップの収束部原点”0点”から息は流れ込み、葉っぱを膨張させます。体感的には腹部が膨らんでせり出したような膨張感を感じればOKです。
妊婦さんのイメージに近いと思います。
この時、背骨部分は腹部の膨張感を受け止める立場です。この時の背中側に窮屈感を覚えます。でもそれは、力みからの物ではなく、全身のリラックス状態から発生する自然な窮屈感です。日常生活の中で意識すれば徐々になれていきます。
図の収束部原点”0点”に付いている「軸」の部分は息を吐く時の方向調整に活用しましょう。
上に向けて息を放出すればキーの高い声となり、水平方向に向けて放出すればキーの低い声となります。息は全て”0点”を通過しますからここでしっかり、0点呼吸に慣れておきましょう。これが発声の急所中の急所ですよ。