イチョウ葉チップ(その4)

イチョウ葉チップ(その4) 筋肉のゆるめ方

 前回まで、イチョウ葉チップの捕え方を参考図に忠実にお話しして参りましたが、今回からは参考図の基本から外れない範囲で、お話しの範囲を広げていきたいと思います。

 

 一般的に筋肉は意識により緊張したりリラックスしたりするものです。

 ボイトレの中では、常時リラックス状態が理想です。

 人体の中での力み・緊張は発声にはマイナスにしか働きません。

 

 であれば、リラックス状態以外に人体を緩める方法はあるでしょうか・・・?

 

 以前のブログの中で少し触れましたが、息の流れは、電気(電子)の流れその物です。電気が流れる素材は、導体(銅線etc)・半導体(シリコンetc)・絶縁体(ガラスetc)があります。

 

 最近目覚ましい進化が見られるのが「半導体」です。

 この半導体は、わずかの電気信号で自由自在に電流をコントロールできます。

 電流は一方通行ですから、逆流の無駄が発生しません。即ち、発声操作中、息の流れが一方通行に出来てしまえば、筋肉使用が半減することになります。

 さらに言うと、人は重い物を持つ時より、軽いものを持つ時のほうが力まないし、大きい物よりも小さい物を持つ時の方が力まないです。ですので、声帯を通過させる息を細くすれば無駄な力が不要になり、もっと楽に発声できるようになるはずです。

 

 一般的に息を細くして声帯を振動させるのは、難しい操作です。でも、あきらめずに、あいまいな感覚でいいですから、電子回路(息の通り道)の幅を小さくするイメージを忘れないで下さい。

 

 同時にその回路の流れを一方通行にする努力を続けましょう。うそのように、力みから解放されますよ。