イチョウ葉チップ(その8) 腹式呼吸を極める
胸部肺呼吸だけに頼った発声呼吸は、圧倒的なパワー不足をどなたも感じられたのではないでしょうか?
その為、誰にでも活用する事が可能な、腹式呼吸にスポットライトをあてて、理解を深めて頂きたいと思います。
最近の車はエンジンとバッテリーによるハイブリットカーをよく目にしますが、まさに複式呼吸は、腹部の筋肉をバッテリーとして使用しながら、胸部呼吸と腹部呼吸を連動させるハイブリット呼吸です。
空気の塊である「薄いイチョウ葉チップ」は、 左右の腹部筋肉で挟まれています。そこで息を吸うと胸部に吸い上げられ、おなかの空間から無くなった状態となります。
この時、左右の腹部筋肉は胸部膨張に圧迫される為、柔らかい腹部は前へせり出します。
息の吸い込みが強いほど、おなかはせり出していき、その両側から挟まれた「イチョウ葉チップ」は限りなく薄くなります。
この時、腹部筋肉即ちバッテリーはフル充電された状態です。そして、この限りなく薄い「イチョウ葉チップ」に息を吹き込む事で発声振動が起こります。
従って息の出し入れだけで様々な発声が可能となる訳です。
この操作に慣れてくると、発声の安定性が増してきます。この第1段階が完了したらつぎのステップに進みます。
最近の電気自動車が、発火し易い液体電池から個体電池に進化しているように、柔らかい筋肉電池から硬い骨盤を活用した個体電池(骨盤電池)に進化させて欲しいと思います。
これが理解できるとハイトーンや裏声(ファルセット)のきっかけが、つかめるのではないでしょうか。
身体全体を考えた場合、(頭蓋骨・背骨・骨盤)を一体とみなすと、充電効果はさらにアップすると思います。骨格の活用に磨きをかけてみて下さい。